2010. 05. 31  
先日の記事の続き。

前回は骨格筋にある神経レセプターの一つ、筋紡錘について書いた。

今日はもう一つの腱紡錘(ゴルジ腱器官)についても触れておこうと思う。



201005311430000.jpg

↑この2つの円の左側がゴルジ腱器官、右側は筋紡錘。

「ムービングボディ」より



ゴルジ腱器官は、主に筋肉と骨を結ぶ“腱”や“腱膜接合部”に存在する。

そして、筋紡錘の伸張反射(筋の長さに反応)と異なり、

ゴルジ腱器官は深部腱反射(筋の張力に反応)を行う。

それは、以下のように作動する。



1.筋が収縮すると、筋のどちらかの端にある腱が引っ張られる。

2.腱の張力が原因でゴルジ腱器官はインパルス(信号のこと)を脊髄へ送る(インパルスの一部は小脳へ)。

3.インパルスが脊髄に達すると、収縮している筋を支配している運動神経を抑制→筋弛緩。

4.同時に拮抗筋を支配している運動神経を活性化させ、拮抗筋収縮。

5.小脳に達した情報が処理されフィードバックされ、筋の張力調整を補助する。

(以上「ムービングボディ」を参考、というかほぼマル写し。)



つまり、ゴルジ腱器官への刺激は、主動筋を弛緩させることができるのである。

僕の手技では、アジャストメントをするときにこの深部腱反射を利用している。

よくアジャストのことを骨を動かすと言っているが、

実際は腱に瞬間的に刺激を加えること(=アジャスト)により

反射を起こしているのだ、と思う。



また、筋紡錘の伸張反射をつかった手技には

ストレイン&カウンターストレインがある。

短縮している側をさらに短縮させ(相対的に伸張してる側はさらに伸張する)、

一定のところで留めていると伸張反射が起こる。

筋スパズムが強いときなどにたまに使う手技だ。



   ★



だが、これらの反射は間違えて使うと逆効果にもなる。

たとえば、ストレッチをするときに反動をつけてやると

筋紡錘に刺激が入り、伸びた筋肉を損傷させまいと収縮する場合がある。

これではせっかくのストレッチも意味がなくなってしまう。

(わざと反動をつけるバリスティックストレッチというのもあるのですけどね。)



何を目的にどこを狙うのかをよく考えなければならない。

手技はもちろん、自分のヨーガでも。



★最後までお読みくださりありがとうございました。
■パス・高坂セッションルーム

パス

Author:パス
★埼玉県東松山市で手技療法をしています。臨床経験は17年ほど。気づいたことや日々の想いなどを綴っています。

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